塚越広大が徹底解説コース攻略法

「ここでちゃんと走ることができれば、本格的なカートコースでも大丈夫です!」

フォーミュランド・ラー飯能の魅力は、レンタルカートの専用サーキットとしては非常に本格的なところです。

カートコースとひと口にいっても、駐車場にタイヤを並べて作った簡易的なものや、レーシンングカート専用のサーキットなどがあります。レーシングカート専用サーキットはここよりももっと大きいし、走行スピードも高いですが、フォーミュランド・ラー飯能はプロの僕から見ても、非常によくできたコースだと思います。

アップダウンもありますし、いろんな種類のコーナーがレイアウトされています。2012年にコース改良を行っており、すごくきれいです。そこが魅力だと思います。しかも、ここでちゃんと走ることができれば、本格的なカートコースでもきちんと対応して走ることができます。それは僕が太鼓判を押します!

「レースを本格的にやりたい!」という人にとって、最初に走るにはピッタリのコースだと思いますし、乗用車の運転のベースを習うためにもふさわしいコースです。特にブレーキの技術を覚えるには、すごくいいコースだと思います。

レースでも乗用車の運転においても、大事なのはブレーキングです。ブレーキがうまくできないと何かあった時に危ないですし、速く走ることもできません。実際、どんなにストレートで速いマシンをドライブしても、止まれなかったら速く走れません。まずはブレーキです。ここでは、それを徹底して教えています。

フォーミュランド・ラー飯能でタイムを稼ぐためのポイントになるのは、やはりブレーキングが必要な3つのコーナーです。具体的には、3~4コーナー、7コーナー、9~10コーナーですね。ここでいかにうまくブレーキをするかによって、タイムは大きく変わってきます。何度も言いますが、ブレーキが大事なんです。

カートのスキルアップを目指している人も、「カートに乗ったことがない」「免許を取ったばかり」という初心者の方でも、ぜひフォーミュランド・ラー飯能にお越しいただき、マシンをドライブしてみてください。きっと新たな発見や喜びがあるはずです。

 

塚越広大のワンポイントレッスン

1~2コーナー

course-c1下りのストレートから1コーナーは全開で突っ込んでいきますので、結構度胸がいります。実際の速度は時速70kmぐらいなのですが、スピードが乗っているのですごく速く感じます。この高速の1~2コーナーは最初の難関になると思います。初心者の方はアクセルを緩めてもかまわないので、ブレーキを使わずに走れるようにしてみましょう。

 

3~4コーナー

course-c43コーナーは、ハイスピードで1~2コーナーを全開で駆け抜けてからの曲がりながらのブレーキングになります。高難度のブレーキング技術が求められます。ここはオーバーテイクのポイントでもありますし、ここのブレーキ次第でタイムが大きく変わってきます。タイム向上のためには、大事な攻略ポイントのひとつです。

 

7コーナー

course-c7クランク(5~6コーナー)を抜けてからの7コーナーは下りの右コーナーで、結構な勾配があってアンダーステアが出やすいコーナーです。ライン取りをうまくやらないと、フロントが全然グリップせずに、コース外に飛び出してしまうこともあります。ここをきちんと曲がれないとアクセルをきちんと踏めないので、バックストレートにスピードが乗っていきません。しかもバックストレートエンドの9コーナーはオーバーテイクのポイントになりますので、レースではすごく大事なポイントになります。

 

9コーナー

course-c9このコースでもっとも難しいコーナーのひとつが9コーナーです。ここを抜けるとアップヒル(上り坂)になりますので、ブレーキングで止まりすぎると、次の10コーナーに向けてスピードが乗っていきません。9コーナーに続く10、11、12コーナーは基本的にアクセル全開ですので、そこでのスピードに大きく響いてしまいます。

 

10~11~12コーナー

course-c10この区間は基本的にアクセル全開ですが、10コーナーは場合によって少しアクセルを抜かなければなりません。全開でも行けるのですが、ここは滑りながら走っていくとタイムが出ません。滑るか滑らないかというギリギリのところで走らなければなりません。全開で駆け抜けるためには、ライン取りがすごく大事です。9コーナーの出口でラインがあまり膨れてしまうと、10コーナーをアウトインアウトの理想的なラインで曲がれなくなってしまいます。9コーナーの出口から10コーナーへのアプローチを考えながら走る必要があります。11コーナーは基本的に真っ直ぐのラインで行けますので、12コーナーはなるべく抵抗がかからないようにスムーズにコントロールラインに向かってスピードを乗せて走っていくことがポイントです。